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星原昌一のかごしまぶらり歩き

第2回 桜島その1

鹿児島市の正面、錦江湾を隔てて4キロ。
目前にどっしりと、海面に浮かぶように座る活火山桜島。標高1117メートル、周囲52キロ。いまも南岳から噴煙を上げ続けています。記録にあるものでも和銅元年(708年)から現代まで、40回近い爆発、噴火が数えられる。
伝説によれば、和銅元年の大噴火までは、松の木が2、3本しか生えていなかった小島だったが、その後の噴火によって、地中から吹き上げた溶岩が積み重なり、いまの高さになったのだそうです。
文明8年9月(1477年)、安永8年10月(1778年)、大正3年1月(1914年)の3回がこれまでの最大の噴火といわれています。
安永の噴火は、島の北側の海に多数の島が湧き出して、いまは新島(燃島)が、一つだけ残っています。
大正の噴火は溶岩流出量が、約30億トンにも及び、島と大隈半島が陸続きになってしまいました。
現在も昭和30年10月の爆発以来、登山禁止になっています。
島には各年代の溶岩があり、時代とともに植物が芽生え、自然のたくましい力を見せてくれます。

桜島その1