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星原昌一のかごしまぶらり歩き

第4回 荒波見ながら温泉満喫(三島村硫黄島)

鹿児島県は長崎県に次いで2番目に島の多い県。
島にはそれぞれの特徴がある。大きな島は奄美大島、高い山があるのは屋久島。ロケット基地がある種子島。
そして、俊寛の悲しい流人の物語、安徳天皇の墓など伝説と話題には事欠かせないのが硫黄島。
硫黄島までは、鹿児島港から村営船「みしま」で約4時間。
トビウオが黒潮の波間を縫って、飛び交う姿を追いかける。竹島を経由すると、海面を赤色に染めた港が迎えてくれた。
海水が赤いのは、海底から湧き出る温泉に鉄分が多く、弱アルカリ性の海水と化学反応を起こし「水酸化第二鉄」が発生するためだ。島は活火山のためにいつも噴煙を上げている。狭い島の海岸には温泉が3個所もある。
なかでも東温泉は青い海原を見渡し、荒波が岩に叩きつけるしぶきをあびての豪快な温泉だ。夏の一日、潮風に吹かれ海と対話する温泉も楽しいのでは。

荒波見ながら温泉満喫(三島村硫黄島)