南シナ海に横たわる甑島(こしきじま)。その北端に、人口1400人余りの豊な里村があります。
このほど8月13日にとても楽しくて豪快な「カズラタテ」の行事がありました。
もともとは旧8月に行われていたのですが、いまは人口が少なくなり、帰省してくる人の多い時期になったようです。
午前五時半、夜の明けきらない暗いうちから、山に入りカズラ採りから始まります。そのクズカズラを使い大きな網を仕上げます。派手な衣装に、さまざまな絵の具で顔を塗って化粧?をした、老若男女が、山からカズラの網を下ろしていきます。
午後一時に、いよいよパレードです。
大蛇に見立てた網の先頭をカエルと呼ばれる、派手な姿の男女らが、ガンガンと叩き、ホラ貝を吹き鳴らし「ぷーぷらぷー」と手をあげて踊りながら先導をします。
港公園に着くと猛烈な勢いで、カズラの網を巻きあげます。付近にたっていると突き飛ばされる勢いです。その網の上に若者たちが乗り踊ります。見ていても楽しく、珍しい一足早い、十五夜行事です。
2014年12月20日