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仕事人の健康管理

第2回 パニック障害~その2~

2.パニック障害の治療法

パニック障害の原因はまだ良くわかっていませんが、脳内の神経伝達物質のバランスが乱れ、自律神経が過剰反応をすることで起こると考えられています。「気のせい」や、性格の問題ではなく、身体的な原因がある病気であり、症状のコントロールに効果的なお薬があります。

一つは「SSRI (選択的セロトニン取り込み阻害薬)」と呼ばれる抗うつ薬で、いくつかの種類があります。セロトニンは脳内の神経伝達物質で、気分や不安、いらいらの調整に関与しています。 SSRI はセロトニンの効果を高め、「発作が起こるのでは」といった予期不安を抑えます。ただ、 SSRI は効果が出るまでに2週間から4週間かかり、今現在ある発作には効果がありません。

このため、初めは即効性のある「ベンゾジアゼピン系抗不安薬」を併用し、発作ができるだけ起こらないようにします。

このような薬物療法で発作・不安のコントロールをしながら、パニック障害について正しく理解してもらう、過度の不安を修正する、ストレスへの対処法を考えるなどの精神療法を行います。症状が安定してきたら、避けていた状況に少しずつチャレンジする「暴露法」を行います。

まずは、できるだけ早期に治療を始めることが大切です。