城山の下、イヌマキの並木の国道１０号線沿いにある南日本医療センターは、古い石垣に囲まれ国道側の中央には私学校の石造りの正門がある。石垣にはぼこぼこになった穴が無数にあり、明治十年の西南の役の激しい戦いのあった証拠としていまも残っている。
明治六年に西郷が征韓論（遣韓論）に破れ、ふるさと鹿児島に帰ってきた、そのときに東京やそのほかの地にいた薩摩出身の将校、下士官、警視庁なども西郷を慕って帰郷してくる。
この帰郷してきた人たちを中心に、明治７年６月に旧厩舎跡に「私学校」を創立。篠原国幹の銃隊学校、村田新八の砲隊学校。その他に幼年学校、吉野の寺山に開墾社が作られ、各地に分校ができた。]
私学校は本校だけで６００名以上、砲術学校２００名がおり、開墾社１５０名、そのほか地方の分校や県下１３６の分校の生徒が入る。
 私学校跡（城山） |
