薩摩半島の西海岸には、白砂の浜が果てしなく続く吹上浜がある。末は椰子の緑と対象的に白く眩い砂は、南の強い光でことさらに輝いている。
浜の南にあるのが万之瀬川、その河口近くに吹上浜海浜公園がある。その近くで世界でも珍しい砂による彫刻の像が造られ展示される砂の祭典が毎年、黄金週間に開催される。
砂に水を混ぜて、コテで塗り固めていく。その年に決めたテーマによって彫刻が出来上がっていく。ことしのテーマは生誕二百五十年を迎えたモーツァルト。ヨーロッパの街並みが再現され、モーツァルトの全身像も造られる。
盛り上がりは午後七時四十五分から行われる、「光と音のファンタジー」。砂像が光に浮き上がり。花火が上がる。音楽とあいまって人々を幻想の世界に引き込まれてゆく。
2014年12月20日